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2008年12月1日月曜日

マンゴー通り、ときどきさよなら

ちょっと裏話をしましょうか。

 この本のオリジナル・タイトルは「The House on Mango Street」、日本語にすると「マンゴー通りの家」となりますが、当時、版元の編集部の人たちが、それでは「動き」がなさすぎる。もっと、なにか読む人の心を引きつけることばはないものか…と随分と時間をかけて、頭をひねって、つけてくれたタイトルが、この「ときどきさよなら」の部分です。

 これは本文中に出てくることばで、主人公が育ったマンゴー通りとそこに住む人たちとの関係が、とてもよくあらわれていると思います。タイトルとしてはやや長めですが、含みのある、印象深いものになりました。

『マンゴー通り、ときどきさよなら』と『サンアントニオの青い月』の表紙はいずれも、さわだとしきさんが描いてくださったものです。どちらもとっても素敵な絵です。

2008年11月30日日曜日

サンアントニオの青い月

ずいぶん前に訳した本ですが、いまでもとても愛着があります。著者のサンドラ・シスネロスはこの本の装幀がとりわけ気に入って、亡くなる直前のお父様に見せることができてよかった! と手紙をくれたのを思い出します。
 
『サンアントニオの青い月』は『マンゴー通り、ときどきさよなら』の姉妹篇。といっても、『マンゴー通り』がシスネロス・ワールドへのきらきらしい入口であるとしたら、これはぐんとディープでホットな物語世界です。合州国とラテン・アメリカ、とりわけメキシコとの国境を行き来する人たちを活写する筆致には、目をみはるものがあります。
 いずれも1996年、晶文社刊。

オリジナル・タイトルは、Woman Hollering Creek